こんな話を書いた
穴掘り
晴天、いい陽気だった今日。私は庭で穴を掘っていた。
すると暇そうな人がきて、しばらく穴掘りを見物してからこう言った。
「何してるんですか?」
私は答えた。
「穴を掘っています」
暇な人は持て余した時間を使い考えた。20秒くらい。
「なんのために?」
私は暇な人を見て、それから空を見た。考えたのだ。やはり20秒くらい。
「落とし穴を掘っていました。憎い相手を落とす算段で」
「ほ、ほお」
「しかし栓なきことでした。今そう悟りました。貴方のおかげです」
「それは、また」
「私は埋め戻しの作業に戻ります、ありがとうございました」
「どういたしまして」
そういって暇な人は去っていった。
穴を埋めもどした場所で私は跳ねた。
というのも一度、掘り起こした土は僅かに膨らんで、
掘った穴には収まらないものだから。
圧縮する必要があったのだ。
だから埋め戻した地点で跳ねた。
ぴょん、ぴょん。
※2015-01-27に書いたものを、書き直した。><
こんな話をかいた
謎はとけた
窓の外には雪だるま。そして星空が広がっている。
女の子の部屋で、女の子が眠りにつこうとしている。
ドアが開き、部屋に斜めの光が入る。
やってきたのは父親で、少女の額にキスをする。
女の子は言う。
「私にチューしていいのは、お父さんだけだよ」
「ありがとう」と父。
窓の外に星空。
暖炉のある部屋には、ツリーが飾られている。
女の子がソファで、うとうとしていると、
サンタがやってきて彼女の額にキスをする。
女の子はいう。「いま、ひとつの謎がとけたわ」
肩をすくめるサンタ。
怪談 細長い箱のプレゼント
凍りつくような月夜。電飾が点滅するクリスマスツリーの前で、男はサンタと出会う。ラッピングされたプレゼント、細長い箱が男に手渡される。サンタは片目をつむり、不気味なウィンクした。
男は夢から覚め額の汗をぬぐう。胸の上に重さを感じる。夢でみたのと同じ細長いプレゼントの箱が置かれている。包みを開けると箱の中には大きな包丁が入っていた。隣のベットでは奥さんが寝息をたてており、男はサンタのウィンクを思い出す。おわり。
以上、漫画の原案。来年のクリスマスに描く予定。><
昼寝スヤスヤやすやす寝る日
きのう12月21日は、冬至で回文の日だった。で。以下のような漫画を書いた。
あと英語の流行語大賞っていうのをネットで教えてもらった。
オックスフォード大学出版局が毎年11月に発表する「Word of the Year」は
Post-truth 「ポスト真実」
だったそうだ。意味は「客観的な事実が重視されず、感情的な訴えが政治的に影響を与える状況」を指すそうだ。へえ、と思った。
「金縛りになった時に解く問題」
「数学者は変人ばかり」って本当? 天才数学者・千葉逸人先生に聞いてきた
「数学者は変人ばかり」って本当? 天才数学者・千葉逸人先生に聞いてきた | i:Engineer(アイエンジニア)
上の記事、面白かった。以下、個人的に面白かったところのメモ。
歩きながら数学やって、ご飯食べながら数学やって、酔っぱらって数学やって、寝る前に数学やって、夢の中で数学やって、目が覚めたらその続きをやるっていう。朝起きて「よーし、じゃあ今から数学やるかー!」ではなくて、常にやってるんですよ。
頭の中に無限に広い黒板があって、その中で全部やっちゃったりとか。
金縛りに悩まされていた時期があったんですよ。……でも、数学って脳味噌さえ動いてたらできるので、「ラッキー! じゃあ寝たまんまでも数学やれるじゃん!」と思って、「金縛りになった時に解く問題」を頭の中に用意しておいて、金縛りがきたらそれを解くっていう。
この「金縛りになった時に解く問題」というのが、とくに面白かった。