猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話をかいた

 
床屋の親父は言った。「セックスとは過去への旅だ」
「ほーほーと雄叫びをあげる猿の時代、故郷の川を遡りぴちぴちと跳ねる魚の時代、たゆたう単細胞生物の時代への旅なのだ、とおれは思うのだよ」
窓の外では青白赤のサインポールと、煤けた機関車が回転してた。転車台のある貨物ターミナルなのだった。
 
 
 
  

文章の上達法 複数年日記をつける

文章の上達法のひとつとして。推敲するっていう事をぼくは推す。
自分の書いたものを時間をおいて読み返し、推敲する。
ああ、このへんはくどいな、とか。
この主語は省略しても良かったな、とか。
同じ接続詞、多すぎ、とか。
形容詞について迷ったなら削除すべしだったなあ、とか。
誤字脱字以外にも気づくことは多いであろう。
とくに何処かに提出する文書でもないのなら、
1年とか2年とか、そんなスパンをおいて読み返すのも良い。
過去の自分の文章を読んで、まるで黒歴史だわ、
あー、バカ、バカ、バカ、
……ってなるのも成長のチャンスであって。
歯を食いしばり、粛々と推敲するのが
魂の文章、上達法である!
結論。文章の上達には複数年日記をつけるのが超おすすめ。
 
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そんなことを考えつつ、はてなブログ開発ブログを見ていたら、
はてなサポート窓口っていうのを見つけてしまい、
早速、以下のようなメールを送ったおれ。

要望。
はてなブログを、複数年日記のように使いたいです。
・自分のブログを開いたとき必ず、去年や一昨年の同じ日付の記事も目に入る、
 そんなデザインの「テーマ」が公式さんから出てたら、とても嬉しいです。
・何年前まで遡り表示するかも選べたらいいな、と思っていますが。
 とりあえず5年日記があれば使いたいな、と思っています。
・ダッシュボードを経由しなきゃいけない「こよみモード」は、
 少し使いづらいです。

「こよみモード」について ふたたび

はてなブログの「こよみモード」って面白いと思ってるのだった。
複数年日記のようにも使えるブログって、
他にはあまりない感じするし、ユニーク。
十年日記をはじめれば人生が変わる!
そのくらいのポテンシャル……と仰る人もおられるみたい。(ネットしらべ)
日記とブログは違うかもしれないけど。
ブロガーさんでもなければ、
一番の読者は自分ということになると思うし。
読み返すことで見つける発見や楽しみも、
あると思うのだった。

でも「こよみモード」は少し使いにくい。
はてなブログの「ダッシュボード」って見ないことも多いし。
自分のブログを開けば、必ず過去の同じ日付の記事も目に入る、
って方がぼく的には良いのだった。
デザイン「テーマ」で、複数年日記的なものがあったらなあ、
とも思う。

ともかく
「こよみモード」には可能性がある、とぼくは思ってるので。
はてなさん、もっとプッシュして欲しい。
 
 
※日記とは読み返すことと見つけたり
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牛乳石鹸お父さんについての覚書

牛乳石鹸 ウェブ動画 お父さんの葛藤に思いをはせる | 電通報dentsu-ho.com

……って動画の話なのだった。ぼくはツイッターで知ったのだが、すごく感想の分かれる動画らしく。実際、見てみて。面白いかな?とは思ったけど特別な感想もなかったのだった。でも。まとめページや他人の感想も読んでいるうちに。だんだんと、前のめりになってくるものを感じて。ポジティブに述べるなら、読みを競うようなところが少し熱かった。最初は怪奇映画っぽい解釈の、以下のツイートが面白かった。
 


 
次の記事も面白かった。
under-stand.hatenablog.jp
 

出勤前、妻から誕生日ケーキを買ってくるようお願いされる
→妻もスーツを着ていることから共働きであることがわかる

とか、ぼくは全然、気づかなかったな。
  
  
動画について、っていうよりも。この動画を見た方の反応の方を見ての感想になると思うが。この動画は広告としてあるはずだから、広告としてどうよ、という意見も読んだ。曰く。
…… 何が炎上のポイントかは、もはや問題ではない。現に女性の方から不愉快ってダメだしをくらいっていることが第一義であって、もっとも牛乳石鹸を買っているであろう主婦の方から、そうした反応を頂いたなら、広告としては失敗。ターゲットを間違っているのも明白で。広告屋さん残念。また、この動画が一種の映像作品のように作られているのも問題。制作した人たちは、広告主さんのお金を使って、おれさまの作品を作っちゃったのだろう。笑。……って感じ。
 
ぼくの意見を述べると。牛乳石鹸お父さんは残念な結果でしたね、という事には同意する。でも世のお父さんに共感を訴える石鹸の広告があっても良い、っていうか。そこは新しいチャレンジとして評価していいんじゃないだろうか。お風呂場に置かれている石鹸といえば、お母さんが買ってくるもの、って紋切理解に逆らい。お父さんも石鹸を買ってください、って訴える広告があってもいいじゃん。もし家事の分業も今日日、流行らないよ、っていうのが進歩的な姿勢なら、なおさらそうなる気がぼくはした。
牛乳石鹸お父さんの動画が、パッと見、何を伝えようとしてるのか分かりにくく、難解な映像作品のごとく撮られているようだ、っていうのも。そういうチャンレンジをしたかったんでしょう、って事で十分な気がした。映像の作品性にこだわっても別にいいよ、文芸調の?少しばかり分かりにくいドラマ仕立てでも。って広告主さんが、OKだしたなら。それでいいじゃん。ぼくがお金出してる訳でもないし、ぼくのお腹は痛まない。興味深い映像を見れました。で。なんの文句もない。仮に意味不明で不愉快なだけな失敗作って評価を頂いても。それこそ「作品」として見て良いのなら、いろいろな感想が出てくるのは良いことでしょう?理解のある広告主さんっすね。太っ腹!って拍手してもいい事な気がした。
 
  
牛乳石鹸お父さんを弁護したくなってきたのは。以下のような感想を読んでからだ。曰く……どうみても、鬱サラリーマン、愛情障害も疑われる。……牛乳石鹸お父さんは不器用だけど、ごくふつうの方だとぼくは見ていた。仕事もしてるし家庭も築き子供もいる、それだけでも立派な方ではないかと。
ただ息子さんの誕生日に彼は自分の父親の事を思い出して、仮に父親のように振る舞ったなら、どうなるだろう?って思いに耽ってしまい、魔が差したようにそれをしてみてたら……っていうのがこの動画の基本的な話なのだ、って思っていた。だから「なんで飲んでくるかな」ってお母さんからの糾弾に返事をしないのも、自分が悪いと思ってないから、というより。自分の父親を「ごめんなさい」するようで一瞬、躊躇われた、みたいな感じだったのかもね。そんな飛躍した深読みすらしてたので。うーん。
 
けれど、牛乳石鹸お父さんが表情に乏しいのは確かで。そういう演出なのだから仕方ないでしょう?とも思うけれど。無表情、何を考えているのか分からない、覇気もなければ生気もなく、不気味、対話が成立せず苛々する、って方がおられるのも理解できるのだ。これは未来の殺人犯か、と疑われても仕方がない。無表情を指摘されて、ギクってなることがぼくもあるし。それもあって、牛乳石鹸お父さんを弁護したくなったのかも。
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※追記 「タモリ式入浴法か」……お風呂に入った牛乳石鹸お父さんが、そう呟いたら面白かったのに、って思った。