朝、起きるとクマゼミさんが泣いていた。空蝉の世を嘆き、背中をふるわせ、大粒の涙をぽろぼろ。ハンカチはすぐにびしょ濡れ。それをバケツの上でしぼって、さらに泣くのだった。樹液の飲みすぎじゃないかなぁ。 ハイクのh:keyword:超短編に投稿した話。一
底なし沼は地球の反対側に位置する沼まで続いているんだってさ。それで、こちら側で沼の表面をポンポンと叩くと、反対の沼ではポコポコと響く。こっちポンポンすると、あっちポコポコ。あっちでポンポンすると、こっちでポコポコ。国際電話が開通するまで、…
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