街は静かで通りに人はいなかった。街灯と並木と点滅する信号と犬が一匹。僕は空き缶を蹴った。理由もなく。思いがけず、けたたましい音がして犬は哀れっぽい声を上げた。見上げるとホテルの7階の1室だけ明かりがついていて人影が動いた。朧な月が浮かんで…
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