雲も、ため息をつく。生まれては、ため息。消え失せるときも、ため息。このため息は軽く、上に溜り、空は紺碧に染まった。吐息はごく淡く、青いのだ。 旅はあまりにも楽しいので、ゆっくりと行きたいものだ。せっかちなのは足、心臓が後につづく。引かれた髪…
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