猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いた

獏のお腹はパンパンだった。少女の夢は食べても食べても、生えてきた。赤い夢。青い夢。黒い夢。きりがなかった。ついに破裂する時がきた。乾いた音。白煙、もくもく。煙は王子の姿となり、少女を空へと連れ去った。獏はといえば、破裂した勢いで世界一周。 …

こんな話を書いた

犬の王様に呼び出され、料理をすることになった。王様の尻尾は垂れている。はい、と手渡されたのは一本のスコップと長靴だった。曇り空の下。王様の料理は、庭に埋められた骨を掘り出すところから始まる。 恋文を書いたら怒られた。言葉じゃなく行動で示せよ…

こんな句をよんだ

朝。電信柱のそばで、立ち話をしていたら、鴉が鳴いた。そうしたら「嫌な声」って近所の方が言ったのだった。まるでホラー映画、不吉な屋敷を前にしたシーンの台詞のようで。おお、って思った。嫌な声と言われてしまう冬鴉 小山の上の公園に行った。駐車所に…

今年のハロウィン

今年はやはり、渋谷で軽トラックをひっくり返した人たちの話が印象深かった。きっと、はしゃぎすぎて急に軽トラックをひっくり返したい気分になったのだろう。 乱暴な出来事だろうし、私は近づくまいって思ったけれど。テレビの人のコメントも趣ぶかった。乱…

更新しとこう

ブログを見たら、少し大き目の広告が表示されてて 「この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。」 って書いてあった。90日かあ。三ヶ月だな、と思った。

千日紅をガラスの器に入れてみた

アロエのミニ盆栽

アロエのミニ盆栽 1 アロエのミニ盆栽 2 >< アロエの茎?を、さっさと木質化させちゃうコツのようなもの。 撮影に使ったもの。 iPad。ダイソーのラッピング・コーナーで買ってきた和紙。アルミシート。トレース台。 ダイソーは便利だな。背景に置いた和…

こんな話を書いた

桜は巨大な菌類である 猫と私は同じ空間を共にすることは出来ない。猫が私を退けるか、私が猫を排除するか。二つに一つである。夜になると我が家の庭を横切っていく野良猫の話だ。なぜ猫は落し物をしていくのだろう。毎日のようにそれを拾っていると。そんな…

「物理的に無理」

物理的に無理 また突然、思い出したのだが。もう、ずいぶん前。「げんしけん」を見ていたら。 波戸くんと付き合っているの?と問われて。班目さんがこう言うのだった。 「ない、ない、物理的に無理だし」 この言葉の意味は波戸くんが女装している男なので、…

こんな話を書いた

花壇防衛戦 ふかふかの土が盛られた我が花壇は古レンガ仕切られ、丸い石が並べられている。積まれたレンガは城壁で、石は城を守る衛兵のようだ。敵は野良猫。猫の奴も、ふかふかの土が大好きで。隙あらば自らの閑所にせんと闇に乗じてやってくる。正直いって…

こんな話を書いた

作家と世界の崩壊 お茶の時間にも、クマは悩んでいた。久しぶりに漫画を描こうとしたら、ペンが重かったのである。いったい何トンあるのだ、というほどに重く、とても持ち上げる事など出来なかった。一日描かないと、ペンは一グラム重くなり、二日描かないと…

こんな句をよんだ

散歩に出てコンクリートの花壇で咲く可愛い紫陽花を見た。コデマリで淡いピンクだった。土壌はややアルカリ、石灰を一握り蒔いたのかな、って考えた。小学生的推理である。 雨粒に滲む紫陽花リトマス紙

「ヘビイチゴ」と「宵待草」

蛇苺には思い出がある……と書いて。子供の頃に見た小さな赤い実や、散歩で出て見かけたそれが、確かに「ヘビイチゴ」だったのか?不安になって検索してみたのだが。よく分からなかった。ただ子供時代、我々はその実を指して「蛇苺」と呼んでいた、くらい事で…

こんな句をよんだ

庭に葉っぱに斑入ったドクダミが生えている。赤シソやクローバーやシダも少しだけ茂っている。苗を買ってきた訳ではなくて、いつの間にか生えていた感じなのだが。見つけると掘り返し、場所を移したりもしてる。なんだか気楽で楽しい。 散歩に出て、コンクリ…

こんな話を書いた

カーネーションを飾った。仏壇の引き出しから古い眼鏡が出てきた。かけてみたら鮮明に手のひらが見えた。試しに新聞を開くと、小さな文字まで読めた。陽だまりで身を屈め、しばらく文字を追い目頭を押さえた。少しだけ度が合っていないようだった。眼鏡を拭…

こんな句をよんだ

雨の街を歩いた。銀行や新聞社のある通りは官庁街にも似ており、広い歩道は静かだった。目の悪さも手伝い行く人の個性は失われ、イラストに描かれた点景のよう。コンビニの前で傘をさしたまま煙草をふかしている人もいた。 五月雨眺めて滲む煙かな 花屋の前…

こんな話を書いた

ごめんなさいごめんなさい、と言って怒られた。謝らないで、と。 「ごめんなさい」 「また」 「ごめんなさい」と口にすると、その事を怒られる。私の卑屈さが指摘されるているのか。奴隷よ、立て、自らの足で、と鼓舞されているのか。 「提案がある。ごめん…

こんな句を詠んだ

先日。スターバックスに行ってコーヒーを飲んだ。お店の前にはあまり手入れをされていない植え込みのスペースがあって。ドクダミが茂り、たくさん花をつけていた。午後の日差しに。なんとなく。いいなあ、と思った。 植え込みに咲く十薬や珈琲を飲む

こんな話しを書いた。

労働の勝利 先日、植えたトマトに花が咲き、もう青い実を結んだ。この成果を私は勝利と呼ぶ。電撃的大勝利である。花壇の下には地下六十センチから、七十センチの縦穴を掘り軽石を詰めた。局地的にだが水捌け超良好の地なのだった。地下から出てきた土には石…

こんな話しを書いた。

穴掘り 苛々する事があって庭に穴を掘った。直径三十センチ深さ六十センチほどの穴を。垂直に穿つのはそれなりに大変だ。 深さ三十センチまでは黒土で、スイスイと掘ったが。そこからは青い粘土質の土だった。石に当たっては石を掘り出し、コンクリート・ガ…

こんな話を書いた

善意の小人さん 鉢植えのアロエの植え替えをした。アロエは好きだ。約二年、水遣りも何もしていないのに生き残っている。乾燥も栄養不足も無関心もアロエを枯らしはしない。アロエを枯らすのはアロエ自身だ。生き残ったアロエは爆発したかのように生い茂り、…

こんな話を書いた

中央食堂の絵画 中央食堂の絵画を語る学生は多い。百年前に焼失した名画で黄昏時などに目撃される、と言われているが。証言は曖昧である。壁に絵画の存在を認めはしても改めて見返すとそれはなく、そもそも何が描かれていた絵なのかも分からない。 最近、知…

こんな話を書いた

遅れてきた探偵男は言った。「なぜ事件を解決した、ちょろい俺の仕事を横取りしやがって、お前はもっと無能であるべきだったのだ」 彼は探偵だった。探偵には探偵の流儀があり、その流儀を相手に押し付ける実力もあった。腹パンチされ私はその場に蹲った。暴…

こんな句を詠んだ

チューリップも終わり、とうに花壇も植え替えの時期なのだが。まだ咲いている花もあって。どうしようかな、って迷いつつ花を切った。 五月きてコップに活けしビオラかな

こんな話を書いた

ありがとう・勝負買い物をすませた後。店員さんに「ありがとう」ということにトライしてる。でも思うような反応は滅多に返ってこない。……はあ?……ってなる事の方が多い。店員さんも忙しいからかもしれないし。私の声が小さいからかもしれない。タイミングも…

こんな句をよんだ

今週のお題「お花見」 近所の公園では盛りも過ぎて、もう葉桜に近づきつつある事だろう。卒業式や入学式の桜はわりと覚えているのだが。去年の桜や一昨年の桜は記憶も曖昧で、年寄りの繰り言の中で区別もつかない。……今年も冬をぶじ越して、また桜を見れまし…

こんなポエムを書いた

蛙のふぐり 蛙に目を奪われそうな、午後の日差しの中で。 「睾丸で考える」って表現が舞い降りてきた。 意味は思考の座はふぐりにあり、ということ。 「おれ、金玉で考えるタイプだから」 って言う人がいたら愉快ではないか。 大昔の素朴な人が、頭で考える…

こんな句をよんだ

今週のお題「お花見」 近所の公園へお花見に行った。途中、コンビニによってお茶とお握りとキャラメルを買った。キャラメルはポケットに入れて歩いた。 この公園には隣接してホテルがあって、大きなガラス窓の前でも桜が咲いていた。ベンチに座って一服。風…

メモ お花見のテキスト 

花見、俳句でさくっと検索してみた。 「よし野にて桜見せふぞ檜の木笠」 って芭蕉の句とか。もうすぐ桜見れるぜ、イェーイ!って感じがしていいな、と思った。 「桜がりきどくや日々に五里六里」 とか。お花見にかける情熱が溢れてる気がした。これらは「笈…

こんな話をかいてた

同じ日付、同じ場所 入学式。桜の下で、父が立ち止まった。ふぅと息を吐くとき、父は姉の事を思い出している。私も息を吐いて、姉の事を尋ねた。姉の入学式にも、父はこの道を歩いたそうだ。姉は笑顔で、桜は満開だったそうだ。同じ日付、同じ場所。なのだが…