2016-04-08 こんなポエムかいた ぽえむ 胸に抱いた一冊を思えば、いまでも胸が疼く いい思い出、というにはいささか 痛いので 私は本に命じた はい、穴を掘って 掘ったら中に入って 自分で埋めてねときに悪夢となって立ち上がる 秘密が嫌いなのだ冒頭の一文はとても長かった 曲がりくねり 迷路のよう 水の中の 息が続かない 何が書かれていたのか けれどイメージは鮮烈で 風が強い 橋の上でも 一冊を抱き隠した 話すことは躊躇われた いまにして思えば、それが誤りだった 百冊の方が良かった 孤独が嫌いなのだ