猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

ノンアルコール・ビール

先日スーパーでノンアルコールのビール(あるいはその代用品のようなもの?)を買った。車に乗ってシートベルトをしめ、それを開けた。炭酸が抜ける音がして、ごくりと飲んだ。アスファルトも眩しい昼さがり。車を運転しながら飲むビールの味は素晴らしい。サイレンを鳴らした白バイがやってきて停車を命じればいいのに、と思った。白バイの警官はいうだろう。「もしもし、飲酒運転はだめですよ」
ぼくはビールの缶を指し示しつつ答える。「お巡りさん、ここを見てください。ノンアルコールって書いてあるでしょう。ハッキリとね」礼儀ただしい警官はその文字を見てぼくを見て頷く。
「これは失礼しました。ノンアルコール・ビールとは気づかなかったのです。ノンアルコール・ビールなら問題ありません。今後も安全運転を心がけて下さい。それから良い一日を」
「ありがとう」
ぼくらは敬礼をして別れを告げる。真夏日を記録した、とある五月の日に見た白昼夢。><