猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

うろ覚え ブロティーガン

うろ覚えだが、ブローティガンの俳句に以下のようなものがあった気がする。
ボールより転げ落ちたるピーマンや、だからなんだっていうのさ


今日の午、この句ことを急に思い出して考えこんでしまった。たぶんキッチンにボールがあって、誰かがそれを持ち上げたか、ドンとテーブルにぶつかったとき、ピーマンが転げ落ちたのだ。作者はその転がる緑を見て、なにかしら感慨深い思いに囚われたのだろう。→「ボールより転げ落ちたるピーマンや」→おわり。この語句の中にはぼくが「日本人」であったなら一瞬のうちにパッと把握し、五七五の世界に閉じ込めてしまう詩情のようなものが、キャンベルスープのように密閉されている。ぼくは詩人として、そう言い張ることもできるが──だから、なんだっていうのさ──と日本びいきでもあったブローティガンは考えたのもしれないな、と空想した。