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こんな話を考えた 「蝉の恩返し」

※以下もハテナのハイクさん(→http://h.hatena.ne.jp/keyword/超短編)に投稿した話。ちょっと書き直した。

 
タイトル「蝉の恩返し」
 
朝。図書館前の公園を散歩してたら。桜の木の下で子猫が、虫と戯れていた。見るとそれは土から出てきたばかりらしい蝉。ぼくは子猫に言った。
「オラオラオラ、競売ナンバー49の叫び、華氏451、焚書主義者に呪いあれ!」
猫はビクリとして、ぼくを見た。そして。なんだ、このおやじは、意味わからねー、ともかくかかわりにならならいでおこう、という顔をして立ち去っていった。
「勝った」とぼくは言った。
それから蝉の幼虫を拾い木の根元に置き、ひと言、飛ぶんだぜ、と言って帰宅した。
次の日。女が尋ねてきた。旅の途中なのですが道に迷って難渋しております、ひと晩とめて下さい、と女は言った。ぼくは他人ごとながら、おまえ、こんなことしている時間あんのかよ、と思い。砂糖水だけ出して帰ってもらった。