猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

むずかしい話とピーチクバーチク

むずかしい話。たんに難しい、というだけならなんの問題もない。ぼくらはその話題を口にすることもなく、端的にスルーだけだろう。だからぼくらが口にしようとして口ごもってしまう難しい話は、話の難解さの度合いだけが問題ではないのだ。自分は理解してないと分かっており、別の言葉に置き換え、新しい展開を示すことも出来ないくせに、なお口をはさみみたいとう衝動、分からないけれど何事か述べておきたいという欲望の有無が重要なのだ。
ぼくは、その難しい話を理解している、と自信を持って云うことは出来ない。これがここで問題にしたい「むずかしい話」のだいたい意味だけど、ぼくは何も分かってない訳でもない。
「ジョイスは難しい」「ブランショは難しい」「ウィトゲンシュタインは難しい」と言ったとき、たぶんぼくは、それでもその固有名詞が指し示す話題に加わりたい、という気持ちを表明している。そしてこの時ぼくは間違いなく、その固有名詞は知っているのだ。難しくてさっぱりだけど、その話題を終わらせたくないものの名詞にただ強調の下線をひく、ようなもの?ただそれだけで、ちょっぴりうれしいのかな。