読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を考えた 「鋼鉄の掟」

ぽえむ

鋼鉄の掟
 
鋼鉄の掟についていえば常に破られている。100人の人間がいたら99人の人間が平気で踏みつけにしている。つまり、ほとんど守る人がいないのだ。にもかかわらず名前だけはいかめしく掟などと呼ばれているのには理由がある。いつもひとりの人が例外的にこの掟を厳守し、掟の名のもとに人々を告発し、その身を焼き尽くすのだ。その試みはしばらくの間、人々をして沈黙させることもあれば、苦い笑い話になることもある。──彼の名前は天に上る。まるで煙りのように。掟はそうした殉教者たちの列が形作る鋼鉄の雲によって出来ているのだ。