猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

ぐるぐる

ぐるぐる
 
確かに ただぐるぐる回っているだけのように見えるだろう
ヒモに繋がれた犬 中心には一本のなんでもない杭がある
でもただ ぐるぐるしている訳じゃない とぼくは思うな
確かにこの円運動は退屈だけど
犬はその道を踏み固め 軌道を明瞭なものにしつつある
描かれたまる
結局、犬の描いた円が犬の意志を示しているというのも
ひとつの見方ではあるけれど
重力圏の限界を描いているという見方だってできる
実際のところ 犬は円が好きで円を描いているのか
ぼくの想像では 犬はもっと大きな円を描きたいと思っているのだが
でも首輪につながれたヒモの力がそれと拮抗しているのだ
犬は ただぐるぐる回っているだけのように見えるだろう 
やはり想像だけど
いずれ犬はヒモ重力圏を脱し 野原に向かって駆け出すと思うね
慣れ親しんだ軌道に分かれをつげ
まさにロケットさながら イーハー!
……ってむかし読んだSFに書いてありました