猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた 「東京」

東京
  
こんな夢を見た。
電車に乗って、年老いた犬と一緒に旅行に行く。東京らしいのだが高いビルとかはあまりなくて、田んぼにまっすぐな道がのびていて、えんえんと電柱が並んでいる。犬に帽子をかぶせながら、ぼくは云う。──「流石、東京だ。こんな所ではぐれたら、もう二度と会うことはで出来ないよ」
駅を出れば下町風メインストリート。古本屋さんが並んでいて、日焼けした文庫がひと山いくらで売っている。むかし読んだ小説を見つけ手にとり、いちページほど読み耽る。ふと顔をあげる。犬がいない。猛然と探しまわる。だからあれほど離れるなと念を押したのに、と悪態をつきつつ。本屋を起点にして、ぼくは徐々に探索の範囲を広げる。ぼくは考える。もし犬が一直線に歩いていたら、もうかなり遠くに行ってしまってるだろう。広い場所にでる。田んぼにまっすぐな道がのびていて、えんえんと電柱が並んでいて、犬がとぼとぼ歩いている。ぼくはダッシュして犬を捕まえる。そして凄く怒る。──「勝手に遠くに行かないでって、あれほど言ったでしょう?ここ東京なんだよ!」
犬はキョトンとしてる。バカ犬め。でもまた会えて本当に良かった。腰をかがめ、犬の顔をじっと見て気づく。帽子をかぶってない。帽子はどこに置いてきたのっ!と怒鳴りたい衝動をすんでところで押さえ。頭をなでた。

先日、はいくの超短編に投稿したはなし。少し書きなおした。
http://h.hatena.ne.jp/kanarihikokuma/9236562801549506038