猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた 「正直」

医者は言った。「お互いに率直にいきましょう。なんでも話して下さい」
診察室は午後の日差しに溢れ暖かく、大きなゴムの木が茂っていた。鉢植えなのだが。緑は天井にまで届き、何カ所かに立てたられた支柱によって、分かれた枝を支えていた。それでこの部屋は温室みたいなのだが。ドアはふつうのドアで、ちょっと不思議。どうやってこのゴムの木を部屋に運びいれたのだろう?
「話していただけますか?なんでもかまいませんよ」と先生はまたいった。
もう沢山の質問に答たし、書類もいっぱい書いてサインもした。だから私はちょっとタメ息をついた。すると先生にもタメ息が伝染して、少し笑った。なんでも率直、正直に、思ったままをか。私は口を開いた。
「最短の手続きでお薬を出して欲しいです」
  
部屋を出るとき私は気づいた。そうか。このゴムの木は部屋の中で育って、大きくなったのだ。そっか。そっか。

今日、ハイクに書いた。h:keyword:超短編