猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いた

おっとりした友人は良くもてる。今回の相手は詩人さんらしい。パッとみ、無口な方かと思っていたら、さらにあらず。二人きりだと存外に饒舌らしい。彼女は良い聞き手なのだ。「それで?」とその先を聞いたら。口は上手だったけどキスは下手でした、だってさ。

恐れるな。亡霊などいやしい。よしんば出会ったとしても、こう言ってやればいい。死人がでしゃばるな。空を見ろさ。雲の階段が見えるだろう?さっさと登ればいい。鳥がくり返していたのは別れの挨拶だ……怒ったようにそう述べる彼の足元は、鏡の中で透けていた。