猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

頭も痛いし、もう眠る事に決めた。お布団に入り、ぬいぐるみ達に向かって敬礼をおくる。そうだ、眠りもまた冒険。無意識の底には大蛸はおろかヌメヌメの神々が横たわっていたとしても不思議ではない。見送るぬいぐるみらに別れを告げ、ぼくは目をつむった。急速潜航!ぶくぶく。

双眼鏡ごしに見る巣箱の穴は暗い。ぼくは2階の窓から、じっと目をこらしている。何者かが住みついたのは確かなのだが、パッと影が動くばかりで正体はつかめない。くり抜かれた丸い穴に集中していたら。赤い目が燃えるように輝き、こちらを睨みかえしていた。

卒業式も終わった夕方の教室で彼女の髪に触れた。櫛でといて鋏をいれる。チョッキン。断髪式だね、と彼女は笑った。またチョッキン。私は笑わない。滑稽なほど真剣に彼女の髪に向き合った。カットを終えて掃除をした。お礼にと飴を差し出すから、急に可笑しくなった。

早朝のキッチンから彼の声が聞こえた。「可愛いね、凄く可愛い、朝露に輝く君は、まるで天使だ」…そっと覗くと芽キャベツと話しているらしかった。なにかのゲームであって欲しい、と思う。でもまあ。美味しい朝食が出てくるなら、私としては気にしない。