猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

私は黒猫。犬ではない。なのに私の飼い主はずっと勘違いしてる。今夜もこの大らかな飼い主は私を森へと誘い、私とマンドレイクを紐で繋いだ。そして三百歩の向こうから私の名を呼ぶ。私は頃合いを計り、叫んだ。飼い主がやってくる。もう少し近づいたら、耳を塞ぎダッシュするつもり。

帰郷して銭湯に行った。風呂から上がって、ぶらぶらと歩いた。風に吹かれるみたいに。昔、通った学校の裏道はまだあって、路地の向こうに星と月が見えた。そういえば子供の時、この眺めを見たなと思いつつ進んだら、案の定、猫が道を横切った。

私は鞄が好きだ。気になる鞄があると、つい買ってしまう。四角い鞄、丸い鞄、三角の鞄、皮の鞄、布の鞄、籐の鞄、いろいろ。旅行好きって訳でもないから、あまり使う事はない。したり顔の彼が「それはね」と言い、私の心理を説明してくれるのも面白い。傘の蒐集家くせに。