猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた

ぼくは彼女が好きで、彼女は彼が好きで、ぼくはそいつが大嫌い。それでこっそり彼を手招きして、断崖絶壁から落としてやった。さらば、友よ。涙にくれる彼女をぼくは慰め、これで問題解決と思ったら。彼2が現れてまたしても彼女は彼2が好きなり、ぼくはプンプンだ!

夜。通りで争う人の声を聞いた。窓を半分だけ開いて覗くと酔っぱらいが一人、自らの影と言い争っていた。酔っぱらいは自らの声に熱せられたように、ポケットから光るものを取り出し影を刺した。酔っぱらいは笑いだし。ぼくは窓を全開にして叫んだ。「見たぞ、この目でみたぞ!」

押し入れの箱の中から、丸い石が出てきた。直径20センチくらい。けっこう重い。この石は小学生の頃、私が海から拾ってきたものだ。なんで海岸にこんな石があったのかは分からないが。とても気に入ってしまい、えらく苦労して部屋まで運んだのだった。
母からは、それは何に使うのか?と尋ねられたが。私もそれを知りたかった。使い道がないなら捨てろ、と命じられたが。でも海岸から運んできたんだよ、それにこんなに丸いし…とかなんかとか、もごもご言って、捨てなかったのだった。そして、まだこの石はここに在る。
改めて石を見て、ぺたぺた触り、ずっしり重い重量を確かめ、ふぅ、とか溜息をついた。それ以外にこの石の使い道なんてないのだ。ものすごく凄く捨てたい、と思う。が次の瞬間には、やっぱ駄目だ、あの夏の日、この石を運ぶのにどんだけ苦労した事か!と思いなおす。
「結局…」と私はいい、石と私の関係を簡潔に言い表そうとして口ごもる。もごもご。また箱にしまい、押し入れにもどした。