猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた

  • 父の日は淋しい。だが私は息子からの贈りものが欲しい訳でもない。どんな言葉もいらない。何かもらったら、かえって変な気分になるだろう。淋しくて良いのだ。私も父の日など祝った事ない。
  • 黒い雲が空を覆い、街は暗い。雲はどんどん厚くなり雨は、至近距離から放たれる槍だ。ビーニール傘で通りに出た通行人が打ちのめされている。地面に落ちたコウモリ達を横目に、僕は鋼鉄の傘。
  • 「5年後が見えるテレビ」を買った。スイッチを入れたら砂嵐。スノーノイズばかりだ。……故障かな?……でなきゃ、世界が終わったか?……
  • 床についた老婆がぶつぶつ言う。あちこちガタがきて、もう生きる事が辛いのだ。「天国ってどんなところかなぁ、早く行ければいいのに」傍らにはやはり年老いた娘がいて、うんざりしている。「そういう事は神父さんか神様と話して」フンと鼻をならし老婆、曰く。「貴方には話してない」
  • 雨だった。昨日も雨だったし、明日も雨らしい。雨、雨、雨、雨ばっかり!毛布にくるまって、ふて寝したら夢の中でも雨。仕方がないので傘をさし、コインランドリーに洗濯物を乾かしに行った。…… orz
  • 雨の季節になると家の中の人口密度が増して、父さんと母さんは喧嘩ばかりだ。それで今日また口論が激しくなって、拗ねた父さんは防寒服を着こむと、冷蔵庫の中に籠ってしまった。以下は母さんの咆哮。……「もう知りません!明日、冷蔵庫ごと粗大ゴミに捨てますからね」
  • 彼女は月。月の満ち欠けにそのままに変化する。満月のときの彼女は、文字通りに丸い。一緒にいても静かで穏やかな気持ちになれる。それがだんだん鋭くエッジがきいてきて……寄らば斬る!……って感じになり、新月の時は一等恐ろしくなる。ぼくは近寄らない。