猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

お金持ち通り

海岸沿いの※※※道を走った。ずっと緑に囲まれた一本道。歩道も広く、自転車道も整備されている。途中には高級なホテルがあり、テニス場があり、ゴルフ場があるのだが。タクシーやトラックの流れまでのんびりで、どことなくリッチなのだった。この道をぼくは密かに、お金持ち通りと呼んでいた。しばらく走ると、ひときわ高いホテルがあって、その正面では道路が立体に交差していた。ホテルはひとつの街と呼ぶべき規模だった。雲にも届きそうなホテルを横目に見て、ぼくは少しだけ現実から遊離するような感覚を味う。なんていうか、美しく描かれた都市計画の完成予想図の中にいるみたいな気持ちになるのだ。控えめなコントラストと、緻密なパース。緑は深く、空は高い。