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サルコジ・キャタピラ氏

ドアが来客を知らせた。うまく説明出来ないけど、ドアが人格を持っていて、「お客さんだよー」って知らせてくれたような感じ。ドアはガンドルフ吉田みたいな名前だったと思う。
扉ガンドルフ吉田が開かれると、外人さんがいた。サルコジ・キャタピラという方だった。こういうものです、って名刺をもらったのだ。そこに「サルコジ・キャタピラ」と書いてあったから、間違いないと思う。
サルコジ・キャタピラ氏は「キャタピラを買え」と言い、ぼくは「いらない」と答えた。でも凄く押しの強い方で、うんざりしてきた。ぼくは閃いた。「そうだ!○○さんがキャタピラに興味があるみたいでしたよ」
○○さんというのは、伏せ字にしておいた方がいい方の名前だ。ぼくは○○さんに悪意満々。それで、サルコジ・キャタピラ氏に嘘の情報を流したのだ。○○さんとサルコジ・キャタピラ氏が激突すれば面白いな、と思っていた。サルコジ・キャタピラ氏は言った。「○○さんの所に行ってみます」
立ち去ろうとするサルコジ・キャタピラ氏をぼくは呼びとめた。「○○さんはキャタピラの事を秘密にしたい、と考えておいでです、この意味が分かりますか、わが国は独特なのです、くれぐれも私からの紹介だとは言わないで下さい」と念を押すと。サルコジ・キャタピラ氏は頷き、ウィンクをした。