猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた

  • ゾンビ達はお互いに好感を抱いていた。でもどう愛を表現すればいいのか、よく分からなかった。ある日。女ゾンビは思いついた。彼女は自分の左の薬指をボキリとへし折ると、男ゾンビに手渡したのだ。男ゾンビは何ごとかと考えこんだ。空を見て、渡された指を口に放り込んだ。もぐもぐ。
  • 直線で出来た町だった。建物の白い壁は垂直にのび、窓は暗く濃く水平に並んでいた。影だけは斜めだったけどやはり直線で。心なしか自分の影さえそんな風にみえた。まるで棒人間みたい。道ゆく人も、君も同じ。棒人間が挨拶をした。
  • ずっと南。赤道近くの海で、よーく目をこらすと。運がよけば小人さんたちを見つけることが出来る。小人たちは海面で輪になり、ホーホーを叫びつつ踊っている。その輪の中央が僅かに盛り上がり、白い雲が上ったら。それが台風の卵なのだ。
  • 地球最後の男は黄昏を眺めていた。でも悲しくはない。ドアがギィィィとなった。扉の向こうにいたのはパンダ。背後には青々とした竹林が広がっていた。それは穏やかなパンダたちの世界だった。
  • 彼女は部屋からなかなか出てこなかった。ぼくがずっと待っている、と知っているのにだ。腹が立ってきたので、そう言った。「いったい何をしてるの!ぼくは怒ってる。もう、ぷんぷんよ。頭から湯気でてるし、かお真っ赤。タコ踊りをはじめた。はやくドアを開けて。見るがいいんだYO!」
  • 妹に恋をした。妹といっても血のつながりはない、赤の他人だが。破れた恋の痛みを「妹よ」と呼びかけるようにして、ぼくはポエムを書いた。それを見た母がぼくを殴り、なぜかセックスしてしまった。母と書いたが、母と慕っていたひとくらいの意味で、やはり血のつながりはないのだが。
  • 日が上りはじめるとゾンビ君は、寝ぐらへと戻った。そこは廃墟と化した古城の地下で、暗く、湿気っていた。ゾンビ君は棺桶を開けると、そこに横たわり目をつむった。自分は吸血鬼だと、まじ勘違いしていたのだった。自分で自分の棺桶のふたをバタンと閉めた。
  • 怪盗盗作くん=パクリンの話なら聞いたことがある。パクリンは「剽窃、命!」の方で、オリジナルな文章を書くと体調をこわすらしかった。それで出来るだけコピペだけで過ごしたい、というのが彼の考えらしかった。朝がくると、彼は掲示板にこう書くのを常としていた。「さあ、パクるぞ、パクるぞ」……ぼくは考える。「さあ、パクるぞ、パクるぞ」って台詞にも、元ネタがあるのかなあ。のんびり調査中。