猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • 1枚のポスター。格子の中で同じ年代と思われる人々が同じ服装をして同じポーズをとっている。顎に手をあて私は考えています、ってポーズだ。彼らは同じ事を考えている…ふりをしてるかのようだ。平均的である事を争っているのか。1番、平均的な顔。それは美人の定義でもなかったか?
  • 恋人と別れて。子犬を飼うことにした。戯れに恋人と同じ名をつけた。悪意は否定すまい。だが我々は仲良く暮らした。犬の成長は速い。老いるのも速い。平均的な寿命のときが訪れ、我らは別れを告げた。彼の名前にも。長い長い魔法がとけて、今は少し虚しい。
  • 宝くじが当たり大喜び、笑い転げていたら姉がきて私の頬をつねった。目が覚めて……むかつく……と姉に怒った。姉は肩をすくめ哀しそうな目を私にむけた。本当にむかつく。まあ、落ち着こう。大金を手にしたら一緒に楽しよう、なんて思ったのが間違いのもと。
  • 夜更け。黒猫が暗い道を横切った。黒猫は歩く闇。漆黒の夜みたいなヤツだったから誰も気づかなかったが、ぼくには分かった。……鼻がいいからね。ちなみに黒猫はイカ墨みたいな匂いだった。ちゅー。
  • 映画館から出ると眩しかった。日没も近い時間だったが西日が強く、水たまりに反射していたのだ。ぼくが知らない間に雨が降ったらしい。ぼくなしでも世界は回る。当たり前だけど。