猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • 夜の通りで、ぼんやりしていたら。閉じた帽子屋のシャッターの前に「占い」を文字が灯った。手招きされて占い師の前に立ち、言われるままに手を開いた。熱心な女は、私の手だけを見て言った。「もうじき貴方は光を見るでしょう、その時は恐れずに先へ進んでくださいね」
  • 巷で評判のZカード占いには裏占い、があるらしい。この裏占いを使うと人の死期も分かるのだが、秘密らしい。私は今夜も占い師を捕まえ尋問し拷問にかけたが。「そんなものはない」と彼も言い秘密を吐かなかった。だがしかし自らの死期を占わないとは、なんてのんびり屋さん達だ。
  • 突然、くまは歌い出した。「♪ 夜明けの街に ゾンビの群れ 棒つきアイスに 夏帽子 とても元気な犬のしっぽ これらは私の好きなもののほんの一部です ♪」くまのお気に入りリストは限りがなくて、喉が涸れるまでどこまでも歌えるぞ、ってなぜか威張り顔なのだった。
  • 子供を半日あずかることになった。冷蔵庫に葡萄が冷えていたので「葡萄を食べるか」と尋ねた。子供は頷いた。携帯ゲームをしてる彼の傍らにお皿を置いたが、いっこうに食べようとない。私はしゃがみ彼と同じ目線で言った。「葡萄を食べるって返事したよね、ねえ、したよね」彼は口からキャラメルを取り出し「はい」と答えた。
  • 梯子ヘビーユーザーにとって、梯子は打ち捨てるためにある。梯子を登り、登った梯子を捨て、また梯子を登り。梯子ユーザーは上昇してゆく。梯子ユーザーは運動の中につかの間の均衡を見出すが、もとより足場は危うい。ときどき大地を懐かしく思う。そうして転落する。