猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • 月夜の晩にボタンがたくさん、波打際に並んで落ちていた。帽子を被った影法師がやってきて、海の端を掴むとボタンで留めた。砂浜はずっとずっと遠くまで続き、ボタンもずっとずっと並んでいる。凪いだ海は、怖いくらいの静けさだ。
  • 空き地の上に降った滝のような雨も上がり、いきなりの青空の下、野良犬がやってきて、広々と広がった水たまりに顔を近づけたそのすぐ横に、蜻蛉らが飛んできて水面に鉛色の小さな波紋をつくり、産卵だと思うのだが、空き地の端には基礎工事の看板なんぞが立っていたのだった。
  • 「みんな死ねばいい。ぜんぶ、ひっくるめて、まるっと、死は解決をする。ひと、ひと、ひと、ひと、ひと、ひと、ひと、ひと、ひと、ひと、人がいなければ問題もない。ロシアの偉いひとが、そう言ってました」
  • 花火の音がした。でも高いマンションが視界を遮り、この部屋からは見えない。ひと昔まえは見えた。意味もなく屋根の上にのぼり、たまやー、と叫んだこともある。いまは屋根に上っても見えない。仏壇の前に座り半ば戯れに、リンを鳴らした。
  • 波打ち際に蛸壺がひとつ、落ちていた。拾った壺はなぜかこの手に馴染み、ぼくは持ち帰ることにした。縁側で涼んでいると丸い月が降りてきて、庭に寝かせていた蛸壺に入った。びっくりー。
  • 眠れないので、そのまま徹夜して小説を書いた。十四万文字くらい。一千ツイートほどの長さ。。。昔は「四百字詰め原稿用紙 換算」みたいに表現していたらしい。