猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • 影と喧嘩別れをした。私から離れた影はすぐに風に飛ばされ。ざまあみろ、と思ったが。私も無事ってわけではない。足が地につかないのだ。今、私は枯れ木の枝に跨り、夜空を見下ろしている。星の海に落ちる恐怖に足をすくませながら。
  • 号砲さながらの雷鳴が轟き、激しい雨が降り始めた。洗濯物をとりこむマンションの住人。そして干されっぱなしの布団。ひんやりとした風を頬にうけつつ、ぼくはアイスを食べた。蝉の声、一時、中止。
  • 信仰深い男が手紙を受け取った。「長々と書き、貴方のお時間をおとりしてないかと心配です」と手紙には書いてあった。さして親しくもない他人のこの言い草に、男はムカついた。男はすぐさま十字をきり、長話が好きな彼の上にも神の御加護がありますようにと祈った。
  • 麦酒の好きな男だった。暑い日には、ごくごく飲んだ。こだわらない男で部屋は空き缶だらけになった。秋がきて足の踏み場もなくなり、男は空き缶を袋に詰めた。山と積まれた缶の袋を眺め、他人事のように男は感心した。 ひと夏は我が胃袋に缶の山
  • 灰色の荒野を歩いていたら。マンドレイクとすれ違った。マンドレイクは青い色で、「あの野郎しつこい」と言っていた。さらに行くと赤い目の男とすれ違った。「彼奴しつこい」と男も叫んでいた。さらに行くと黒犬とすれ違った。黒犬は長い首紐を引きずり、何も言ってなかった。