猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

8のまわりを歩いて

 
紫陽花の季節。連絡を受けホテルまで行ったが、すれ違いだった。フロントを離れてぶらぶら外に出てみると、小さなプールがあって、ふたつの丸をつないだ形をしていた。高い場所から見下ろせば数字の8に見えるだろう。その8の周縁をぐるりと回ってみた。水は青く、底には落ち葉が沈んでいた。水面に波紋が見えたのは、小雨が降りはじめたからだ。ふいに、この様子を待ち人にも伝えたい気持ちになって、ポケットから携帯を取り出した。