猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

説明がむずかしい

 
彼女についていえば。不思議な、風のようなひと、という印象なのだった。 たとえば……
 
「たとえば、こんなことをいうと怒られるかもしれないけど」と前置きされて、こちらも身構えて耳を傾けると、「トマトジュースより林檎ジュースの方が美味しいよね」みたいな話なのだった。ぼくには分からない。どこに怒るような要素があったのか。そうして林檎ジュースの美味しさについて、しばらく語り、はにかむように笑うのだ。まるで、これは悪いことを言って、勇気を示すゲームなのでしょう?……みたいな感じ??? そんなゲームをしていた覚えもないのだが、ちょっと分からなくなる。
ともかく。ぼくはひとり、のこされて。いったい何をしていたのか、あるいは、何をしようとしていたのかを見失う。忘れてしまう程度のことだったのだ。きっと。