2013-05-05 ルールブック ぽえむ 影も傾いだ午後。少年が缶を蹴る。ああ缶蹴りをしているのだな、と思うのは早計かもしれない。路面に描かれた盤上の黒石を動かしたからといって、チェッカーをしてるとは限らない。彼独特のルールがあるのかもしれないし。そのルールは泡のようなものかもしれない。 流れる雲は開かれたルールブックだ。ひとりでやるゲームの勝利条件もどこかに書かれている……っていうような。