猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

朝、台所で髪を切ってもらった。私はシーツまいて、てるてる坊主。鋏をもった君はなぜか楽しそうに「綺麗な髪なのだから、手入れすればいいのに」と言い、ありがとう、と言うかわりに私も笑った。共同の中庭には蔓草の影がさし、誰かが植えたハーブの傍らを猫が横切った。
  
人は、天使と悪魔がいい争う話をする。だがそれは間違いだ。彼らの仕事は記録。右の肩には天使がいて、善行を記録している。左の肩には悪魔がいて悪行を記録している。それだけ。同じ行いが双方に記録されることもある。私は私で事務所の机に向かい、やはり書類を書いている。
 
Bは神学者。煉獄の存在を綿々と書き綴っていた。一言いってやりたくなった私は頁の隙間をつき、彼の著作に忍び込んだ。だが「お前こそ地獄に堕ちろ」と言う事は出来なかった。本の世界では二人が同時に話す事は出来ぬのだ。あと524頁、彼のお説教が続く。地獄だと思った。