猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話をかいた

わりと知られていないことですが、王様は美形でした。憂いを帯びた瞳、さらりと波うつ髪。その体は大理石の彫刻さながらでした。ですから。「王様は裸だ」という言葉は家臣全員またファン一同にとって、夢の終わりを告げる鐘のようにも響いたのでありました。
  
ある朝、鏡の前に立った彼は頭上に光の輪っか、光輪を認め、死んだ。羽根が生えると人は死ぬ。そういう順番なのだ。ふり返れば、長い朝のひと時であった。一杯のコーヒーから立ち昇る。柔らかな光は、まさにそれを知らせていたのだ。