2014-07-20 こんな話かいた 短い話 双子の姉は、ときどき寝ぼける。 その夜も寝ぼけ、階段をのぼり窓に向かって怒鳴りだした。 「コロス、コロス、コロス」と。 翌朝には綺麗に忘れていたが、私は考えてしまうのだ。 あの言葉は窓の外に向けられていたのか。 それとも窓硝子に映る自分に言っていたのか。