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猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

帰り道、また相合傘で歩いた。雨が降るたび、お寺の裏の手の所で二人になってしまうのだ。バス通りをとぼとぼ歩いて、約八百メートル。神社の前で、ふっと消えてしまう。こだわりのない方なのかもしれない。
            
 
目を覚ますと、見知らぬ鹿が添い寝をしていた。私が起きると鹿も目を覚まし、九九を諳んじはじめた。寝ぼけた上に勘違いをしているようだ。睨みつけていると。「間違えましたぁ!」と鹿は叫び、窓から出て行った。とんでもない鹿だが、五の段までは完璧だった。
 
子豚達はフォークダンスを踊る。互いに手を繋ぎ輪になって。新しく仲間に入る者もいれば卒業する者もいて、ダンスは世代を超え続く。ごく稀に二つ輪が衝突して混乱の後、より大きな輪を作ることがある。空から見下ろすと、ダンスの方がひとつの生命体か、思考のようにも見える。
 
客船が嵐にあい救命ボートに医者と探検家と哲学者が乗り合わせた。未だ去らぬ黒雲を嬉々として見上げる探検家に向かって医者は言った。「君は病気だ」探検家はそっぽを向き、哲学者に言った。「貴方は一級の民族学的資料だ」哲学者は海に向かって言った。「ウラー!」