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猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

短い話

学歴のはなし

学歴の話に耳をそばだてる。聞いても分からないのに聞いてしまう。大学という所にはキャンパスという広い公園があって、背の高い講堂にはユニバーサルって異世界へのゲートが隠されている。へぇ。ぼくは中卒なのだ。

学士さま、って言葉をさいきん知った。学士さまは偉いが、修士さまはさらに偉い。博士さまは、もっともっと偉く。天上界に近い。

ひとが大学の話をするのは、やっぱそれが大切なことだからだ。社会は学歴社会ってもので。良い大学を出たひとが偉い。難しい試験をパスし、選ばれたひとなのだ。偉いひとは少ないから貴重で、偉くないひとはいっぱいいるから貴重ではない。図にするとピラミッドのような形。

そして大学もいっぱいあって、偉さの順番がある。このあたりが最も熱を帯びる、話題のようなのだが。ぼくには一番、分かりにくい。

難しい話をすると、議論は高いところへと上っていく。ある程度の高度に達すると、学士さまは相手の大学を尋ねる。そして相手が卒業した大学と、自分が卒業した大学の偉さを比べ、お互いに確認しあったのち一度お茶を飲むらしい。そういう儀礼のようだ。

この儀礼は修士さまも博士さまも変わらない。滅多にないことだが一番偉い大学の博士さまと、あまり偉くない大学の修士さまが議論することもある。博士さまは残念って表情を浮かべお茶を飲み、議論の終了を告げる。

博士さまと学士さまは議論しない。学問が足りず礼節を欠いた学士さまと遭遇したとしても、博士さまは優しく微笑み。彼などいないかのように振る舞う、という。やっぱ大学って、すごい。