2015-11-20 こんな話をかいた 短い話 硝子コップにも似た部屋の中でも大気は流れる。大気は書物に似て、読まれるためにある。流れ淀む空気を論じる空気論者は部屋全体、コップ世界全部を眺め論をすすめる。空気論者は部屋全体主義者でもあるのだ。 しばしば解釈は分かれ、空気論者どうしの仲は悪い。彼らはお互いを牽制しつつ回る。彼らの回転の影響を大気も受ける。ぐるぐる。巻き込まれることが、空気論にのることだ。……「願わくば、竜巻よ。東の魔女の上に、家を落とせ」……