猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話かいた

 約束事とてない日曜日。っていうか約束があることなど殆どないのだが。熱いコーヒーを飲みながら考えた。

「学校で教えるべきことをひとつあげるとすれば、なんですか?」

 いろいろな答えがあるだろう。選挙制度っていうひと。討論の仕方っていうひと。わが国の税制、所得税申告書の書き方ってひと。工場および土木建築現場における「安全第一」の歴史ってひと。読み書き算盤だけで十分であり教えるべきことは極力、減らすべきっていうひと。ぼくが感じのいい有能なインタビュアなら、十人十色の答えが聞けるだろう。この問にはなんていうか、未来がある。
 
 それに親切かもしれない。だって質問などしなくても率先して語ってくださる方も多い。この質問は表に出たがっている答えに手をさしのべる。

 学校を卒業した方はみな、学校についてひとつの意見を持ってしまうものなのかも。振りおろしたツルハシの先には、学校卒業者鉱脈がひろがっており。つまり需要がある!

 質問するなら朝がいいな。朝の「学校で教えるべきこと」は、飛び跳ねる虹鱒のごとく特別の輝きを放つという。渓流めいたホテルの階段を横目にぼくはエスプレッソを一口のみ、それから釣り鉤を投げる。
  
「誰しも一生のうちにいち度は、学校で教えるべきことを数えるものなのです。短い言葉では伝えきれない、学校で教えるべきことを書き残してみませんか?」