猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話かいた

 
彼女がデジャブというとき。それは霧のようなものを指すのだった。指からこぼれおちた名前。あるいは日付。なにか大切なものだった気もするが。かつて通ったはずの道にかかるモヤで、彼女は確信が持てない。自分の足は地面を踏んでいるのか。

ぼくは王様。四角が好き。なので。この街は全てが四角い。家も窓も扉もぜんぶ。四角で出来ている。四角い木に四角い葉っぱ。四角い公園に四角い海。四角い市長が四角い時計を取り出すと。四角い風が吹いて、四角い帆を押す。四角い船には四角い車輪。ぷっ、ぷー。
 
長いドレスは恐ろしい。それを姉からぼくは学んだ。……「はい、裾をもって、地面につかないように、ひっぱるな、ぐず」……むかつく。手にしてたのは白いシーツ。汚して怒られるのは姉なのに。怪獣の尻尾だと思って、運んださ。
 
とある求人広告。「サーカス団の団長。一人、募集。未経験歓迎。団員及び猛獣からの審査あり」
 
椅子を積みつつ探偵は言った。「まず侵入者XがCを噛んだ。これは偶然だったが、CがBを噛んだのは違う。満潮時、Bの逃走経路が塞がれるのをAだけが知っていた。Aの誤算は僕の非力さだ。持ち上げられなくてごめん」バリケードの外ではゾンビ達が、ウーウーと呻いていた。
 
蝉の声に目を覚まし。クマは言った。 「あー、寝坊したかも」
 
知らない子が、庭にいた。夏草に頭を突っ込むようにして、何か探してるようだった。立ち上がった。ボールを手にしている。振り返る。私と目があった。彼は人差し指を唇の前で立て……しー静かに……という仕草。後ずさりして。そのまま去った。