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猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話かいた

短い話

 
年に一度。赤い満月の夜。魔法の鏡協会は、孤島の塔で集会を開く。世界に散らばった鏡たちが黒い覆面を被り、愚痴を言い合う会である。鏡は他の鏡に映ることを嫌う。なんだか目眩するし。それぞれ自分が一番ピカピカで、歪みもない、とも思っている。
 
地上の暦でほぼ百年に一度、ロボット達は反乱を起こす。アナーキーな発作で幾ら調べても原因は分からず。また幾ら改良しても反乱は起きた。第4次反乱のおり人口は半分にまで減ったが結果的に宇宙大躍進時代を開いた。宇宙に出ても人類はロボットと共にいて退屈はしていない。
 
犯人はこの中にいると
にべもなく探偵は穴を指差した
んー、と唸る兎は切られた耳を押さえていた
ははは、と探偵は笑った
かんたんな話です、穴から泡が出ています
にひきは、床屋さんでしたが少しばかり粗忽でした
 
屋根の上に登り、懸案の都市計画書を開いた
上空には雲の街
架設の橋の下に店が並んでいる
屋号の読めない立ち飲み屋でホッピーを飲んだ
 
合縁奇縁のアシカと会い
意気消沈のイカはうなだれて言った
有為無情、ういの奥山遠すぎる
延々無給、政府打倒の計画は 屋上架屋に隠した
 
【なんでも許す券】と書かれたカードを一枚、持っている。裏にはこうある。「この券を出された相手は一度だけ、なんでも許すこと。スマイル。使用期限なし」結局、使わぬまま私は彼女と別れた。捨てずにいる、やさしい約束の記憶。