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猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

ハロウィン・ノート

特別な思い出もあまりないのだが。いつの間にか、ハロウィンはやってきて恒例の行事か風物詩のようになっていた。本当に知らない間に。カレンダーの中にまで入ってきて、9月をめくるとそこにオレンジ色の南瓜お化けがいたり、とか?

一番はやくやってきた南瓜お化けは、百円ショップの季節コーナーにいた。何がはやいって。夏休みが終わり9月がおとずれると同時に、南瓜お化けは並んでいた。南瓜お化けは10月の終わりまでそこにいて、11月となるとクリスマスと交代しているようだった。近所のお店での話だけど。歳時記的にいうなら、ハロウィンは秋の季語、人事で間違いない。

いつだったか農協の収穫祭ってイベントに行ったら、大きな南瓜が売っていた。直径30センチほどで。一個300円、食用ではありません、って書いてあった。おお、これか、とぼくは思い早速、買い求めた。
家に帰って南瓜の中の種をスプーンで取り出し、果物ナイフで三角の目を穿った。口の形には苦労した。苦労しすぎて口裂け女みたいになった。……のちにこれは強度的な脆弱性を露呈し、二日ほどで口が閉じてしまったのだけど。それはともかく……玄関先に置いて夜を待ち、中にロウソクを灯した。夜とはいえ周りが明るすぎて、あまり映えなかったけど。ぼく的には大満足だった。……おーおー、こいつ、ジャック・オ・ランタンいうんだぜ……って独りごちた。

新聞にもハロウィンは登場するようになっていた。なんでも都会ではハロウィンの仮装をしたお客さんが電車の中でも羽目を外して、少しだけ問題にもなって、議論をはじめた人もいたみたい。別にハロウィンを弁護する訳ではないのだが、年末の酔っ払いさんとか、駅のホームで列をなし万歳三唱しちゃう学生さんとか、昔からいた訳で。ハロウィンだけが悪い感じも、ぼくはしなかったけど。ただハロウィンというイベントへの、人々への親近感?みたいのをみる上では、興味深い記事であったような気もする。

ところで、ハロウィンの南瓜は、その後どうするの?……あとで食べるススタッフはいるの?……という素朴な疑問もあった。だいたいは観賞用のカボチャだと思うし家畜の餌か肥料か、でなきゃ燃えるゴミでしょう?切り花と同じ?
ただ食べらないこともない、という話も読んだ。種とかは煎ってかじるとビールのつまみになるよ、とか。……巨大南瓜もね。美味しくないだけで。超工夫すればいけるっしょ?……とか。ぼくは食べなかったけど。

ふいに巨大南瓜の値段が気になって調べた。 2013年のニュースだったけど。910kgにまで大きくなった南瓜の種は、イギリスの種販売会社が170ポンドで買ったそうだ。うーん、種か。ネットでハロウィンの南瓜を買おうとすると。……直径40~45cm、重さ25kgくらいの大きさで4800円だよ!……ってサイトがあった。これぐらいが相場なのかな?

っていう風にネットを見ていたら。 「ハロウィンに巨大カボチャをプレゼントされたゾウたちの食べっぷりが凄まじい!!」 って動画が紹介されてて。おお、って思った。すごく感心した。巨大な南瓜はゾウに食べてもらうのが、一番ふさわしい気がした。なんとなくだけど。