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猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

推敲のはなし


「推敲」とは、文章を練り直すこと。この言葉には超有名な故事がある。

唐の時代。
賈島(かとう)さんって方がいて、公務員試験の会場に行く途中だった。ロバの上で「僧は推す月下の門」ってポエムを思いつき、ひとり悦にいった。しかし少し待てよ、「推す」よりは「敲く」の方がいいかな、とも考えはじめた。ポエマー賈島は手綱も離して、門を推す仕草や、敲く動作を自分で演じてみたが、結論は出なかった。そうやって
…… 迷うな「推す」なの?「敲く」なの?どっちが好きなの?……って往来でやってるうちに、お役人の列に突入してしまう。それは韓愈って知事さんの行列であった。
前方不注意のポエマー賈島は速攻で捕らえられ韓愈さんに前に連れてこられた。偶然にも、韓愈さんもポエムの世界では有名な人だった。
…… 迷うな「推す」なの?「敲く」なの?どっちが好きなの?……問題にポエマー韓愈も興味をもち、「敲く」の方が音響的なひろがりあって良い、と述べたそうな。以上、ネット調べ。

要約すれば。詩作の縁で友達できちゃった、ってことじゃないかな。いい話だ。推敲っていうと室内で一人で行うもの、ってイメージがぼくにはあったけど。往来の出来事として描かれているのが面白い。
ロバもいい味だしてる。自動車の自動運転技術も、道路にロバ的な大らかさを回復するものならば、ポエムもより盛んになり、けっこうなことではないだろうか、って思った。