猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話をかいた

十羽の鶏

今はむかし。
峠に十羽の鶏がおりました。
十羽の鶏は粗にして野で大声でした。
時をかまわず、ときの声をあげ、
お日様まで迷惑するほどでした。

ある日、峠をこえる旅人がおりました。
いつものように十羽の鶏は大声をあげ、
ぐるぐる駆け回りはじめました。
旅人は、びっくり。
腰を抜かし、天に向かってお祈りを始めました。

すると。
空から、銀色に輝く大鍋が降りてきました。
大鍋の中では油がぐらぐらと煮立っておりました。
十羽の鶏はその鍋にとび込み、
唐揚げになりました。
十羽ひと唐揚げです。

見上げれば、空にはお日様がおりました。
やれやれという感じでした。
おしまい。