猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

短いはなし推敲ちゅう

森の宝くじ

森の宝くじを買った。値段は芋3個。
売り子は言った。「当たりますように」
見ると尻尾が揺れている。
月が変わりまた森へ向かうと、売り場はちゃんとあって
売り子も笑顔で立っていた。ふところからクジを取り出しみせると、
売り子は大げさに驚き鐘をならして叫んだ。
「一等賞!一等賞!一等賞!」
「57億ですか」と私は尋ねた。
「57億です!」と売り子は答えた。
57億は売り場の後ろに用意されていた。
すごい札束の山だ。
私は家から代車をもってきて運ぶ事にした。
10回は往復しただろうか。
そうして57億を運び終え、売り子の手を握った。
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます」
30回くらい言った。売り子の尻尾も満足そうに揺れていた。

家に帰り、私は風呂を焚くことにした。
57億は焚き付けに良い感じだった。