猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話かいてた

「雪はOFF」……と書れた小説を読んだことがある。
雪は森羅に降り積もり、色も音も「OFF」にしていくと。思い出すと、なぜか心が痛い。過去形ではなく今こうして、思いおこすことが痛いのだ。焦燥に似たうずきは幼さと結び。だがそれも少しだけ。雪は降り、色も音も痛さも「OFF」にしていく。
  
呪いをうけ私はチェスの駒になった。
ま、それはいいのだが。ポーンになったのは納得がいかない。横を見れば同じ顔が一列に行儀よく、並んでいるのだ。団栗よろしく。ともかく、すごく納得いかない。
  
大晦日、先生は書斎に籠ると脇息に肘をつき本を読み始めた。
うつらうつらしていると。リニアな文字列が渦をまくような心持ちに襲われた。心なしか丸く暖かい。毛深い本というのも珍しい。と、思ったところで目が覚めた。膝の上には猫がいた。先生はこの話も友人への手紙に記す事にした。