猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いてた

犯人は窓硝子
春。たんぽぽの季節。浴室の窓で、蜂が死んでいた。蜂はどこから来たのか。ドアはずっと開いていた。つまり来た道を引きかせば、蜂は外に出られた。だが蜂は目の前の明るさに突進を続け、息絶えたのだろう。ずばり。犯人は窓硝子。
 
木蓮
また木蓮が咲く。咲き誇る花々は小鳥の群れのようだ。縁側の日溜りに、小娘めいた祖母が見えるなら。木蓮の向こうに首長の恐竜が闊歩していても、不思議ではない。
 
激怒
メロスは激怒した。腸が煮えくり返り、憤怒のマグマは胸を焼いた。沸騰した血は頭に上り蒸気となって、耳から吹き出した。ぴゅーという音が響いた。目眩がして、大昔の淑女ごとくメロスは崩れ落ちた。脳の血管から怒りっぽい魂が逃げ出したのだ。