猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いた

作家と世界の崩壊
 
お茶の時間にも、クマは悩んでいた。久しぶりに漫画を描こうとしたら、ペンが重かったのである。いったい何トンあるのだ、というほどに重く、とても持ち上げる事など出来なかった。一日描かないと、ペンは一グラム重くなり、二日描かないと二グラム重くなり、三日かかないと四グラム重くなり、倍々で重くなると言われている。いったい何日描いていないのか、クマは考えたくなかった。こうしてる間にもペンは、ねずみ算的に重くなり。いずれはペンの質量は空間自体を沈め始めるだろう。ペン型ブラックホールの誕生である。ゆえに作家がもう一度、ペンをとるのは真に英雄的なことなのだ。……と、クマはウサギに語った。