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ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか

この本は去年、読んだのにな。またまた内容を忘れてる。面白かったように思う。内容をよく憶えてないのは、ぼくには少し難しい内容だったから。でもスッパリ割り切ったコンセプトの読者にも親切な作りの本だったんじゃないかな?と思う。たぶん。

上にある「図2」は、「ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか 」のP29に載っていた「図2」を描き写したもの。読んだことは忘れても、こうした図だけは鮮明に憶えているのだった。いわゆる「見通しのいい言葉」ってやつで、ぼくはとても好きだ。この図の意味を教えてくれる文章はP28で読むことができる。

……このように、いわゆる独我論と素朴な実在論の反転は続く。「私」を蝶番のようにして、いわゆる独我論と素朴な実在論は、相互に入れ替わる。この事態は、たとえば、次のようにイメージできるだろう。黒い丸が「私」を、白い丸が「世界」を、四角や三角は「世界」内に存在する他人や他のもの表すことにしよう。図2の左が素朴な実在論であり、右がいわゆる独我論に相当する。左の図では、白丸の内に黒丸があるが、右の図では、その黒丸こそが白丸を包摂する。交差する矢印は、両者の反転関係を表す。

それから「ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか 」のP37を読むと、「5.631 すなわち、視界はけっしてこういう形をしてない」とあり、この図についての詳しい解説がなされていて、これも凄く面白かったのだけれど。「5.631」とあるのは、「5.6331」の間違いじゃないかな。