そのジョークは聞いたことがある
・「もしあと1時間しか生きられなかったら?」秀逸だと絶賛されていた回答
「もし僕があと1時間しか生きられないならば、この授業を受けて残りの時間を過ごしたいと思う。なぜならば、もう永遠のように感じられたから」
──らばQ http://labaq.com/archives/51335524.html より
ぼくはこの記事を読んで、これに似たジョークは聞いたことがあるな、と思った。以下は「プラトンとかものはし、バーに寄り道 ジョークで理解する哲学」の28ページよりの引用。
ある女性があと半年の寿命だと告げられた。彼女はたずねた。
「わたしに、なにかできることがあるでしょうか」
医師は答えた。
「ありますとも。(退屈きわまりない)税理士と結婚なさってもいいですね」
「それで病気が治るのですか」
「いやいや、病気を治そうというのじゃありません。でも(うんざりしたあなたは、たとえ)半年(の結婚生活)でもそれが永遠に思えてくるはずです」
それだけなんだけど。><
改めて、この本を開き書き写してみて訳者の方は苦労したみたいだな、って思った。括弧でくくられた、「(退屈きわまりない)」「(うんざりしたあなたは、たとえ)」「(の結婚生活)」といった文章は出来れば削除したいところだったろう。でも読者は「税理士」=(退屈きわまりない)といった慣用句?は理解しないだろうし、説明しておいた方が無難だろう、って訳者は思ったのだろう。事実、ぼくはそんなステレオタイプな職業差別的認識は持ち合わせていなかったし、ゆえに、このギャグもちょっと分かりづらかったのも事実で、訳者の心配は当たっていた。イノセンスだと、ジョークも笑えない、って一例かな?
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