猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話かいた

もう恋などしない、とクマが宣言したのは誰もクマを好きになってくれないからだった。恋愛など愚劣なものだ。「恋愛を求める者は町の喧噪を歩めばいい。ぼくは森を歩む。静寂に耳を澄ますのが好きなんだ」そう言ってクマが空を見上げた、ちょうどその時、雨が降り始めた。

ついに男は蜘蛛の糸をのぼりきった。そこは蓮の花の咲く極楽だった。つづいて地獄の亡者たちが押し寄せてきた。鬼たちもきた。お釈迦様はそれを見てよしとされた。蜘蛛の糸を道となすこと、それこそがお釈迦様の賭けだった。でも大丈夫、地獄にはちゃんと好事家がとどまった。