猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

「一杯のコーヒー」と「梅一輪」

 ときに人生は、ただコーヒー、それがどれほどのものであれ、一杯のコーヒーがもたらす親しさの問題だということもある。 

これは「芝生の復讐 」(新潮文庫)47ページ、「コーヒー」という小説からの引用。冒頭の箇所だ。リチャード・ブローティガンが著者で、藤本和子が訳した。このフレーズは一部のファンにはたぶん有名で。村上春樹も 「象工場のハッピーエンド」っていう本の中で紹介してるらしい。

 時に人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題、とリチャード・ブローティガンがどこかに書いていた。コーヒーを扱った文章の中でも、僕はこれがいちばん気に入っている。

なんとなくだが、いいなって思う。ブローティガンの「コーヒー」という小説についていえば、一杯のコーヒーの暖かさに辿りつくのさえ、とっても大変!って話なんだけど。
きのう、梅を見て「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という句を思い出した。それで少しだけ。「一杯のコーヒー」と「一輪の梅」って似ているな、って思った。